独り言

やめる強さ

通信教育で、小論文の口座を取っていた時期があった。自宅で、一定時間を計って書き上げるというもの。これが自分にとってはなかなか曲者で。
読書感想文とかなにかしらの感想に関する文章を展開するのは割と好きだったけど、与えられたテーマについて筋道立てて議論する小論文は苦手だった。

それでもなんとか毎月課題の要旨を埋めては提出を繰り返していたわけなんだけれども。内容は正直、たいしてほめられたものでもなく、課題にちゃんと添えている自信もなかった。返却された添削指導を見ても、いわれていることがわかるようでわからない、そんな感じだった。

で、あるときの添削指導で
「独りよがりな主張にならないよう注意しましょう」
と書いてあった。今思えばまあそらそうかって感じの指摘やし、今までのコメントと大差ないように思えるけれど、当時はなぜかものすごくショックだったのを覚えている。そのコメントを見た瞬間に何かがふっつりと切れて、今まで何を頑張って長い時間かけて考えて、文章ひねり出してきたんだろう、これこんなに頑張る必要なかったのかもしれないななんて思った。もうこれやりたくないなって思った。

履修する教科は自分で判断して決められる年齢にはなっていたので、小論文コースの履修をやめること、その理由などを親に説明して履修を取りやめた。本当に気楽になった。

やめたいと思ったらやめるという選択肢を考えること。
やめたいと思った時に辞めるという強い気持ちを持つこと。

今まで「いやだなー」と思うことを数回やめてきた。はじめは自力で辞めることができない年齢だったので、親を説得して辞めさせてもらった。自力じゃなかったけれど、そのとき初めて「やめてもいいんだ」と思えた。